『ペンギン・ハイウェイ』が告げる、アニメーション新時代の訪れ

ペンギン・ハイウェイ」を観ました。

スタッフロールが流れる頃には、口をポカンと開けてただ呆然とするほかなかった。

平成最後の夏にすごいのが来てしまった。

この記事を読んだオタク全員に劇場へと足を運んで欲しいので、そういう感じの記事を書きます。

自分は原作未読というのもあり、映画の内容に関しては何も言いません。「なんかやべーな」という雰囲気だけ受信してください。

原作既読の人が楽しめるのはもちろんですが、原作未読の人のほうが楽しめるかもしれません。

結構適当に書いてるとこあるので、アニメに詳しい方々は間違いに気づいたらコメントとかで指摘してください。直します。

penguin-highway.com

予告編が既に凄い

まずはこの予告アニメーション01を見ましょう。

ペンギンの動きがすさまじくかわいいですね。推せます。

0:30から宇多田ヒカルの「Good Night」が流れ始めて心を持って行かれそうになりますが、まだ耐えて。まだ耐えてください。ステイステイ。

「お姉さんが投げた缶がペンギンに変わる」カット、観ました? 0:53と1:15です。

さあ、ついでに予告アニメーション02、トレーラーも見ましょう。

絶対強いやん この映画。

もう見たくてたまらないと思います。劇場に行きましょう。

え、まだそんなに惹かれない?じゃあ引き続き書きますね。観たくなったらこんな記事読むのやめて、今すぐチケットを予約してください。お願いしますね。

ペンギン・ハイウェイ」とは

森見登美彦っていうすごい小説家が書いた小説。原作未読なのでまだこんくらいしか知りません。すみません。2回目観たあと原作買って読むつもりです。

森見登美彦といえばこの「ペンギン・ハイウェイ」の前にも「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「有頂天家族」などがアニメ化されていますね。どちらも湯浅政明監督による作品。湯浅監督といえば僕は「ピンポン THE ANIMATION」 が思い浮かびます。日本を代表するほんっっっっっっっっっっっっっっっっっとうに素晴らしいアニメ監督ですが、それは今日は置いといて。









ごめんやっぱピンポンの公式ダイジェスト動画だけ貼らせて・・・!









今作「ペンギン・ハイウェイ」を制作するのは、スタジオコロリド石田祐康(いしだ ひろやす)監督です。スタジオコロリド、石田祐康。名前覚えて帰ってください。歴史のテストに出ます。

本記事では、今作の内容には触れず、制作スタジオであるスタジオコロリドと監督である石田祐康さんの無限の将来性について書きます。これを期にコロリドと石田さんを推していきましょう。



スタジオコロリドという新鋭・石田監督という鬼才

なんでこんな記事を書いたかというと、ひとえに

ペンギン・ハイウェイ」が日本のアニメーション新時代の訪れを告げる歴史的傑作だと感じたから

です。円盤化して家でも観られるようになるだろうけど、今リアルタイムに劇場で観て欲しいんです。新世代の産声を、劇場で目の当たりにして欲しいのです。

まずはスタジオコロリドから説明していきましょう。




スタジオコロリドについて

colorido.co.jp

スタジオコロリドは2011年8月設立の若いアニメスタジオです。オールデジタルでやっているらしい。今作「ペンギン・ハイウェイ」が長編映画作品となります。上の予告やトレーラー見た限り信じられないんですけど、本当です。

経営理念は「アニメに関わる人が安心して働き続けることができる場を作る」です。たいへん厳しいと言われるアニメ業界の現状を変えようとする気持ちがあります。この時点でもう推せます

ペンギン・ハイウェイ」以前のスタジオコロリドの作品というと、

パズドラのCMはTVで見たことある人多いんじゃないですかね。

監督は新井 陽次郎さん。今作「ペンギン・ハイウェイ」ではキャラクターデザインを担当しています。この人もすごい人です。2008年にジブリに入社、2012年にコロリドに移っています。

新井 陽次郎 // アニメーションスタジオ スタジオコロリド

詳しくはコロリドの公式サイトを見てください。

この「台風のノルダ」っていうアニメーション作品の監督が新井さん、作画監督が石田さんです。いやこれやばくない?????

そんな台風のノルダと同時上映*1されたのが

陽なたのアオシグレ」です。これは台風のノルダと逆で、石田さんが監督・新井さんが作画監督です。いやこれやばくない?????


どちらも若手のアニメクリエイターで、日本を代表していくであろうすごい人です。



スタジオコロリド(と新井さん)の話をしたところで、今作「ペンギン・ハイウェイ」の話に戻りましょう。

石田監督の話です。




石田祐康監督について

石田 祐康 // アニメーションスタジオ スタジオコロリド

とにかく卒業制作*2「フミコの告白」がすごいので見てください。


キャラの豊かな動き・表情もさることながら、特筆すべきは躍動感溢れまくる3D背景動画です。もう一度、今度はフルスクリーンで観てください。


観ました?


すごくない・・・?


僕の語彙力がカッスカスなので気の利いたことは何も言えませんが、あまりの躍動感にユニバのライド?みたいな感覚に陥ります。



落ち着いて聞いて欲しいんだが、これはライドでも4DXでもないんだ。



これが次世代を担う鬼才・石田祐康監督の(大学卒業当時の)実力です。

この凄まじい3D背景動画は今作「ペンギン・ハイウェイ」でも健在です。むしろ進化してます。劇場が傾いてんのかと思ったら俺が勝手に傾いてるだけだった。脳に錯覚させるほどの凄まじい臨場感です。



このスタジオ・この監督は間違いなく日本を代表する存在となっていきます。

つまり、今、劇場で観ないと損です。

ジブリでいえば「となりのトトロ」みたいな作品です。この後ジブリには「千と千尋」とか「ハウル」とかが続くわけで、この「ペンギン・ハイウェイ」はスタジオコロリドの紡ぐやべー歴史のほんの序章にすぎません。

つまり、今、劇場で観ないと損です。


もう「ペンギン・ハイウェイ」観たくて仕方ないでしょ。これ観て数年後にオタクに自慢しましょう。「俺は『ペンギン・ハイウェイ』を劇場でリアタイ鑑賞したオタクだぞ、道を開けろ」ってね。

シメ

ペンギン・ハイウェイ」は,現在の日本のアニメの若手が結集して制作された、まさに新時代を担う作品です。そもそもお話が面白い*3上に、アニメーションとしての質がダントツです。身震いするようなやばいカットが何個もあります。早くBDを買ってコマ送りしたいと思うほどに。

映像化が困難な森見ワールドが完璧に映像化されていた、って原作既読のオタクが言ってましたが、原作未読なのでまだそこんとこはわかりません。ですが全編を通して美しい世界観が表現されていたことは確かです。

以上で、にわかアニメオタクによるプレゼンを終了します。この機会に是非、日本のアニメーションの歴史が動く瞬間を劇場で目撃してください。僕は明後日、2回目の目撃を果たす予定です。多分金が尽きるまで目撃し続けると思います。



あ、劇場ではきちんと手すりにつかまって鑑賞してください。下手すると身体が勝手に前のめりになって前列のお客さんに追突するハメになります。(いや、前列のお客さんも前のめりになってるだろうから安心か)

追記:「おねショタ」や「おっぱい」といったクッソ浅い評判ばかりがTwitterで独り歩きしていますが,その要素はオマケのオマケでしかありません。「女性の性的消費」とか言って劇場で泣いたらしいフェミオタクさんは多分間違って別の映画を見ていたか,開始2分でストーリーが理解できなくて眠ってしまったんだと思います。

*1:動画だけだとちょっとわからないんですが,ここらへんの時系列は本当はもうちょっと複雑だよって教えてもらいました。

*2:追記:石田さんの卒業制作は2010年「rain town」でした。「フミコの告白」は2009年,在学中の作品です。

*3:この記事ではストーリーについて敢えて触れていませんが、すごく面白いです。さすがは森見登美彦センセ