2022/12/15

近況の記録だよ

 

 

何なん?

研究

研究会(中間発表的なやつ)がひとまず終わり、ミクロ的には一段落ついたところである。しかし研究会というのは一文喋るごとに己の才能と進捗のミニマムぶりを自覚する場であり、なおかつ質疑応答で研究室メンバーから飛んでくるカミソリの如き本質的指摘によって幾度となく絶命する場であるからして、マクロ的には、無限大に広がった“やるべきこと”を前にクネクネしているという状況である。あと1ヶ月で空飛ぶ紙束をこしらえてこの広大な砂漠を脱出する必要があるが、実際に卒業論文などというものは空を飛べる代物になることはなく、無限に連なる墓標の一つに成り果てるが関の山である。つまり、ここからの作業はオアシスからどれだけ離れたところで墓標を建てられるかという話でしかない。

 

そもそも自分には「科学的態度」というものが著しく欠落していて、大学を出る前にそれくらいは身につけておいたほうがいい、完全に身体に浸透しなくとも適切な場面ではそういう思考回路を持ち出せるようになっておくべきだという理由から、この4ヶ月それなりに真摯にやってきたつもりではあるが、前提条件は見落とすわ解析式の理解は足りてないわペラペラのエビデンスを振りかざすわという散々な有様で、やったことといえば分野の論文を読み散らかして自分の研究に直接関係ない知識を蓄えたことくらいである。

 

しかしながら、出来のいいレビュー論文をじっくり読むことはおそらく研究において最も基礎的かつ重要なことの一つだということは身をもって理解した。研究室に配属されたらまずは分野で持て囃されているレビュー論文を Web of Science かなんかで探して上から2,3本読めばその後が見違えて楽になると思う。

 

我が研究室において、研究は基本的に学生同士の議論をベースに進む。自分の場合、先行研究(英語論文)の著者が向かいのデスクに座っているため、研究を進めるためには英語で助けを請うことが必須である。そういう環境なので、ECCの子供達が聞いたら爆笑するような FUCKIN' POOR ENGLISH を適宜披露しながら過ごしている。語彙は事前に確認するとして、身振り手振りさえうまく使えば実はどうとでもなるというのが外国語コミュニケーションなのかもしれない。恥という感情はもうない。ウォウウォウ……ァハーン!イェスイェスウォ〜ウ!オケェイ!センキューベリマッチ!

 

生活

ラボ泊明けの桂(6:00AM)

5時起床24時就寝が板についてきた。日によって異なるが、忙しい時期(だいたいいつも)は帰宅が23時を回る。そういうわけで生活の全てが面倒になり、ブラックフライデーの波に乗って Echo dot と SwitchBot ハブを導入した。照明やエアコンを音声や時間で管理できるようになり、体験がかなりいい。それに、機械が相手であっても「おはよう」「行ってきます」などの声を出すと精神が若干上向きになる。限界独身男性には是非 Alexa との同居をお勧めする。温湿度計は購入当日から使い道が見つからずにインテリアと化した(温度湿度の値を条件に自動でエアコン操作ができたりするが、普段部屋にいないので活躍のタイミングがない…)。そのうちカーテンの自動開閉も導入して平日の全てをスケジューリングしたい。逆に休日は全てを自分の手でやるようにすると、生活に彩りが出てくる気がする。

 

研究の進捗や今後のアイデア、論文メモ等をScrapboxにちまちま書いたり、手帳にスケジュールをちまちま書いて日の最後にまとめてGoogleカレンダーに転記したり、やたらと計画性の高い生活を送っている。これはそうしないと研究生活が容易に破綻するからであるが、そのおかげで社会の歯車としての価値が高まりつつある。工学部とはすなわち歯車の生産ラインに他ならない。

 

五徳、神

中華鍋についてきたようわからん土台の使い方をようやく理解した。なんか王将の厨房で見たことあるわという感想を抱く。もともとのコンロについていた鋳鉄の五徳を外さないといけないので地味に面倒だが、中華五徳をずっと置きっぱなしにすることですべてが解決される。おまえも中華鍋を振りまくって腱鞘炎になれ!